プロのデザインを学ぶ講義
本日は商品のデザインを講義・研修しました。
IT業務ではチラシやパンフレット、商品パッケージや写真など様々なデザインをするための技術が必要です。
デザインと言っても多種多様であり、人それぞれ様々な手法があります。例えば、化粧品や映画、パンフレットなどはプロのデザイナーが手掛けており、1pxの狂いもなく、精密に設計されています。
デザインの美しさやコンセプトがマッチすると商品の売れ行きが大きく左右されます。完成度の高いデザインはその商品の顔となり、幅広いお客様に受け入れられて、ヒットする要素となります。
では、そのようなプロのデザインはどうすればできるのでしょうか?
答えは技術の習得と努力、そしてその人が持つ考え方やセンスにもよります。しかし、しっかりと基礎を身に付けて学んでいけば、誰にでもプロになれる可能性はあるのです。
今回はデザイン講習の一部を紹介します。
良いデザインとは
良いデザインとは、人が見たときに美しいや可愛い、かっこいい、分かりやすいなど、見やすいものであるかです。今回は画像のデザインを主として研修します。
まず初めに、良いデザインはパッと見たときに無意識でも意識的にでも魅力的な画像かどうかです。
これは人が一目ぼれするのによく似ています。例えば、美しい景色や人を見たときにドキドキや感動することは良くあると思います。
これをデザインでも表現できるかどうかです。人は無意識にでも画像を見たときにその美しさや可愛さ、かっこよさに惹かれます。
例えば、ディズニーランドやUSJにはこのワクワクや楽しさのような非日常的なドラマをデザインで見せています。
実際にディズニーランドやUSJのWEBサイトを見てみましょう
■ディズニーランド
https://www.tokyodisneyresort.jp/
■USJ
https://www.usj.co.jp/web/ja/jp/
画像の一つ一つの文字やパーツは1pxの狂いもなく、デザインされています。著作権の都合上、画像をブログには載せられませんが、1つ1つの画像を見るととてもきれいに魅力的に作られています。
これらをまとめると、画像を見たときに夢を見れるかどうかです。少し大げさに感じるかもしれませんが、デザイナーが作った画像を見た人がその商品に夢を見るような気持ちになれるかがヒット商品を左右するのです。
素人っぽさがないこと
画像を作るときに大切なことは、素人っぽさが出ないようにすることです。
映画のパンフレットや化粧品の広告を見たときに素人っぽいチラシのデザインであれば、気持ちが冷めるのは想像できます。
この素人っぽさとは画像に使う小物やパーツの組み合わせ方です。例えば、画像にイラストを組みわせるときやフォントを使うときに素人っぽいデザインにならないように注意することです。
次のような画像を見ると分かりやすいですが、
上の画像で20%セールをデザインすると素人っぽいチラシと思われるかもしれません。デザインは人の心を左右します。それは、売れるか売れないかにも大きく反映されます。
私がお勧めするのはファッション誌や情勢雑誌、無料のフリーマガジン(ホットペッパーのようなもの)などでも構いませんし、プロのデザインを意識的に見て、デザインの研究してください。
正しいフォントの使い方
フォントはデザインの出来を大きく左右します。フォントには大きく分けてゴシックと明朝の2種類があります。
どれを選ぶかによっても見栄えは異なります。このフォントの使い方には正解はありません。その時のデザインに合うように組みわせてください。
画像を劣化させないこと
WEBサイトで画像を見ていると劣化して滲んでいるような画像を見かけることがあります。
これは簡単言えば、サイズの小さい画像を引き延ばした場合と何度も同じJPGを書き出していると劣化してきます。
対策としては、そもそも一回り大きな画像を用意・完成させること、JPGの書き出しは1回まで、他はPNGを使うことです。最近はwebp形式も主流になってきました。
デザインには圧迫感がないこと
意外と重要な要素ですが、画像のデザインに圧迫感があると、人は不快に思ってしまいます。逆に、圧迫感がなさすぎると興味を持たないことがあります。
では、圧迫感とは次のような画像です。
画像にパーツや文字が窮屈に並んでおり、とても圧迫感があります。これですと、相手には気持ちよく伝わりません。
次のように工夫します。
1つ1つのパーツや文字に余白があり、見やすくデザインされています。このような工夫も大切です。
余白が均一であること
画像に配置されたフォントやパーツは余白の上下差や左右差は1pxの狂いもなく仕上げることが大事です。街中の広告や雑誌でも文字の配置やパーツの位置は1pxの乱れもなく配置されています。例えば、次のような写真です。
上の画像であれば、中心の位置にあるピンク色棒線を基軸にデザインされております。四角で囲った部分の対となる色同士は同じ余白で配置されています。
プロのデザイナーは基本的なポイントですが、一般の方でもこの点を大事にして普段から制作するとよりきれいに画像が仕上がります。
最後に
本日はデザインの研修をさせていただきました。
ある程度、技術が上達していくとデザインはその人の持ち味や偏りが出てきます。それが良い方向に向くこともありますし、偏ったデザインになることもあります。
大切なことは日々、生きていく中でネットや街中など多種多様なデザインを見ては、それらの良いところを見つけ、新たな発見をすることでデザインのセンスは上達します。
1つの固定概念に捕らわれずに、柔軟に新たな要素を吸収して、幅広い視野のあるプロデザイナーを目指してください。
ありがとうございました。